- 一緒に泣く→5か月~2歳児は同じトーンで泣かれるときょとんとして泣き止みます。意外ですよね
- 会話するときは目線を合わせる。話を聞くときは子供の目線まで下がる
- 泣いている姿を手持ち鏡で見せる
- 椅子を上げたり下げたりする
- 擬音語を繰り返す「わーわーわーわー」「ひゃひゃひゃひゃひゃ」笑いながら
- ちょっとでも動かない時、素直に言うこと聞いてくれた時に大げさに褒める
- 「一緒に変わっていく姿を見てみようか」
- 「動かないで」ではなく「何か気になるの?」
- 喋る子なら「髪の毛食べてもおいしくないからお口ギューしようか」
- 切り終わった髪の毛を見せて「これくらい切ったよ」「髪の毛さんバイバイ」
- そろそろ飽きてきちゃったね。あと~秒で終わるから一緒に数えようか
- 可能な限り早く終わらせる(できれば7分以内)
などが挙げられます。別に会話しなくてもいいです。子供に寄り添いましょう。子供はそれだけで安心してくれます。大人とアピールの仕方が違います。大人の土俵で判断するのではなく子供の目線に立って判断しましょう。優しい気持ちになれます。
あとはお母さんに協力してもらって動画を流す、ご褒美を上げるなども挙げられますが「メディア中毒」「ご褒美目当て」に早くからさせるのは私としては問題だと考えています。各ご家庭によって考え方があると思いますので、手っ取り早く動画がいいのかもしれません。こちらに面白い泣き止ませ方が特集されています。参考にしてください。
私は営業中は動画なしです。お母さんがスマホ出してきても「大丈夫ですよ!お子様とコミュニケーションとって施術しますので」と言い切ります。これも信頼につながるのだと思っています。
私も子供カットは嫌いでした。「うるさい」「動く」「言うこと聞かない」が本当に我慢できませんでした。果たして自分は聞き分けの良い子だったか?これを解いたときに「当たり前のこと」に代わりました。
もし聞き分けが良すぎる子供がいたとして、みんなから褒められ続けていたとします。さてその子供はストレスのはけ口はどこに向かうでしょうか。今は見えないかもしれませんが大きくなるにつれて周りから評価される自分を壊さないように演じていきます。そして器から水があふれるように我慢の限界がきます。「あんなにいい子が」「誰にでも優しかったのに」「おとなしい子でしたよ。挨拶もよくできて」・・・ニュースでよく聞く若者の犯罪が起きた時のコメントです。
子供もひとりの人格です。「素直ないい子」はこっそりノートにおぞましい絵を書いていたり、ものを破いたり壊したりしていることもあります。「自分ができなかったことを子供に託す」託された子供は本当は違うことがやりたかったかもしれません。私たちがこっそり聞いてあげてもいいかもしれません。意外とポロっと本音が聞けます。
後片付け:子供カットから見た理容師・美容師の在り方
信頼関係を築けるとリピートしてくれるようになります。「単価の取れる50歳以上の自分に投資できる世代」「少し単価は下がりますが自分に投資しつつも家族への投資を怠らない30~40代」「自分磨きや生活環境の変化の激しい単価の高い20代」「将来の売上を作ってくれるお子様」全部ひっくるめてお客様にしてしまえば最低20年は売り上げの心配はいりません。私はこうして客数と売り上げを作って年間1~2万人担当させてもらっています。現在は新規は紹介以外取らずに引継ぎしながら客数を減らしているくらいです。
中央や高級サロンで働いていると子供のカットには縁がないかもしれません。ハイクラスなお客様への対応はできるようになるかもしれません。しかし、私たち理容師、美容師は古くからお客様の生活に密着した職業です。私のお客様にも社長・社長夫人、大病院の医院長・医院長婦人、プロスポーツ選手、モデル、芸能関係者、生活保護受給者、障害をお持ちのお客様もいますが、分け隔てもしませんし全員同一線上で接客させていただいています。(外でお会いするときはしっかり相手を立てます)それが嫌ならもてはやしてくれるところで施術を受けるべきだと思います。
お客様への差別は絶対あってはなりません。私たちがお客様を選ぶのではなく、お客様が私たちを選んでいます。身分、容姿、性別、年齢全部関係無しです。差別を感じたお客様は離れていきます。子供も同様です。長くお付き合いをしたい、長く仕事を続けたいのであれば、子供であれど分け隔てなく接して一緒にバカになったり、真剣に悩みを聞くことで自分も成長させてもらえますし、生涯顧客になりえるのだと考えています。
お子様はお店・個人にとって財産です。改めてお子様への対応を見直してみるとよいと思います。
コメント