海外での認識
諸外国では理容師・美容師の社会的地位は非常に高いです。(地区、地域によって違いがあるので一概には言えませんが)
私がアメリカで働いていた時はモデルさんを担当させていただいていましたが、「一緒に撮影に来て!ぜひヘアドレッサーとして紹介したいの!!」と言われたこともあります。自分をきれいにしてくれる専門性の高い人=社会的地位となっているようです。
チップ制度のある諸外国では、美容代と同等のチップを払ってくれるお客様もいます。収入面でも日本の理容師・美容師の3倍ほどといわれています。
日本での認識
日本に話を戻します。
日本の理容師・美容師の社会的地位が上がらない原因は理美容業界の人口と感性に頼る曖昧さにあると強く感じます。
以下のデータを見てください(ちょっと長いです)
理容師214279人+美容師542089人=756368人
同年の人口と比較します。現在の「定年」と呼ばれる20-65歳までです(数字が大きくなるので千人単位とします)
統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐ (stat.go.jp)
総人口126167-(20歳未満21030+65歳以上34159)=70978
単位を合わせて概算で計算すると
756÷70978=0.0106×100%=10.6%
なんと10人に1人は理容師・美容師であることがわかります。誰でもなれそうですよね。
更に店舗数が増え、激安チェーン店が増えたことにより価格競争になってしまい、「誰でもなれそう」かつ「安くてもできる仕事」という認識になってしまい、いまや理容師・美容師が国家資格であることすらも忘れ去られ、給料も稼げなくなり一人の力ではどうにもならないくらい都市部の人気理容師・美容師以外の社会的地位は下がっていきます。
そうなる前に防ぐことはできなかったのか?
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