自分の先月のデータに目を向けましょう。10人の新規客を担当させていただいて2人のリピートがありました。リピート率20%。初級技術者にはよくあることです。むしろデビューしたての子は一生懸命で30%超えるかもしれませんね。
では年間で新規のお客様に100人担当して3ヶ月で20人帰ってきてリピート率20%だったとしましょう。落ち客率80%ですよね?3ヶ月のリピートだと年に4回来れることになります。そこに自分のお店の客単価をかけてそのお客様が10年再来し続けるとしましょう
(100人 -20人)年4回 ×¥4,000×10年=¥12,800,000
10年で1280万円があなたがお店に与えた損害です。本来得られるはずであった売上ですが、取りこぼしています。10年で320万円しか貢献できていません。1年32万円です。自分の年収から32万円を引いてください。残った金額が他のスタッフが新規のお客様を顧客として残してくれて自分の年収をフォローしてくれたお金です。アシスタントでは売り上げにはなりません。顧客としてお客様がお店に来ているからこそアシスタント業務ができるのです。仕事に来ているから時給分は貰わないとなんて甘ちゃんな考え方は捨ててください。だからリピート率に本気で向き合えないのです。バイト感覚では困ります。売り上げが作れるまではお店があなたに投資をしてくれているのです。
美容師の年収は相対的にみて低いとされています。平均年収360万円ほどです。しかし本当に低いでしょうか。先ほどの例で挙げるなら、リピート率20%の人が「〈サロン〉僕の私のことを分かってくれる人だけ来ればいい」を出店するならば年商32万円です。そこから自分の給料、家賃、水道光熱費、材料費を引いてください。どう考えても赤字です。お客様は自分をわかってくれないなんて甘ったれた事言ってる場合じゃないです。
更には、美容師は朝から晩まで働きずめで休みも講習ばかりで自分の時間、自由な時間がないとされています。異存はないです。でも当たり前です。自分に技術も接客能力もないのに、長く勤めれば技術、接客ができるような簡単な仕事ではないです。ひたすら準備・実施・後片付け・PDCAの繰り返しで時間を自分をコントロールしていくのです。
医者になって間もない研修医が「メス」を持って「自信あるので切らせてください」と言っているようなもの。貴方は体を預けますか?自己表現に時間をかけているくらいなら5分でも集中して前髪だけ、肩にあたる髪の処理の仕方、ハサミの角度による髪の動き方の違い等テーマを決めて取り組んだら良いです。ウイッグを立てる。スタッフの前髪を切らせてもらう。なんでも良いです。
やたらと話の長い社内講習であくびを我慢して時計を気にするより遥かに集中して効率が良いです。人は人。自分は自分。自分に必要なことはどんどん取り入れて短い時間でパパッと終わらせて自分の時間にしましょう。すると時間効率が身につき、仕事に反映されて段取り力まで身につきます。いいことずくめです。取り組めた人は地方で0からスタートしても年収500万以上は余裕で稼げます。
落胆することはありません。伸びしろが80%もあるってことです。最強の伸びしろです。
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